2024年の新春を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。昨年5月8日には新型コロナも5類に移行され、ビジネスや観光、インバウンドといった人の流れも活発となり、一定の景気下支え効果を発揮しました。加えて経済活動の正常化により、生産活動も緩やかに回復基調となりました。一方で、円安をはじめ物価上昇や原材料の高騰により消費の回復ペースは鈍化しており、引き続き予測困難な厳しい経済状況が続いています。

コロナ禍によりリアルなコミュニケーションが困難となり加速度的に普及していったのが、AIやITといったデジタルツールの導入でした。加えてDXやGXといったデジタル改革や環境問題への柔軟な対応も不可欠となっております。しかし、私たちの生活や価値観を大きく変えたパンデミックにより改めて得た学びもあります。それは時間や手間をかけて移動し、直接人に会いに行くという行為から得られるコミュニケーションの温かさです。デジタルの普及と同時にアナログ的なコミュニケーションの素晴らしさを実感することができました。

SRグループでは2024年度スローガンに「Day One」を掲げました。
「Day One」には「最初の一歩を踏み出す日」や「新たな挑戦を始める日」といった意味があります。人生においてもこの「Day One」の精神は多くの学びを与えてくれます。私たちは失敗やトラブルが生じても、次の瞬間からまたやり直すことができます。そして挫折による逆境に直面した時も、私たちは自分の意志で何度でもスタート地点に立つことができます。本年も「Day One」の精神でトライ&エラーを繰り返し、柔軟な企業体質を育みながら持続的成長を実現して参ります。

これからも多様な社会と変化の時代に柔軟に適応し、持続可能な社会の実現に貢献いたします。そしてこれまでの常識や成功に捉われることなく、常に挑戦者であるという初心を忘れず、新たな価値を創造し続けて参ります。今年もSRグループに対しまして、変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げますと共に、皆様の2024年が健康と希望に満ち溢れる年となります事を心より祈念申し上げます。

昭和陸運株式会社

代表取締役 　荒 木　栄 作